現代のビジネスにおいて、デジタルトランスフォーメーション(DX)は不可欠な要素であることは分かっていても、何から手を付ければ良いのか分からないことが多いのではないでしょうか。


重要な点は以下の3つです。

(株)ネットワーク21

代表取締役 佐立孝亮



第一に、新たなビジネスモデルや収益源を創出することです。
現在の業務内容や生産ラインのどの部分をデジタル化すれば収益が上がるか、社内で議論し、必要な項目を見つけてください。できるだけ多くの項目を挙げることが重要です。新規ビジネスや売上増につながらなければDXの恩恵を受けることは難しいでしょう。



第二に、顧客との関係性を向上させることです。
DXを活用して、顧客に商品やサービスに関するより多くの情報を伝える手段を考えましょう。顧客のニーズに合わせた優れた情報を提供することは、競争上の優位性を確立するために非常に重要な要素です。DX化によって中小企業でも効率よく顧客との関係性を深め、より良い顧客体験を提供することが可能となりました。



第三に、社内からデジタル人材を発掘することです。
デジタル人材を採用したいと考えている企業は多いでしょうが、自社に合ったデジタル人材を簡単に採用することはできません。そこで、社内からデジタル人材を見つける必要があります。プログラミングやウェブ制作の経験があれば理想的ですが、それが必須要件ではありません。デジタル人材として最も重要なのは、組織内で業務を一番理解している人です。デジタル化のリーダーとなる人物は、業務を深く理解している社内の人材から選ぶべきです。



DX化において最もよくある失敗は、デジタル化に重点を置きすぎて現場が混乱し、作られたシステムが使われなくなってしまうことです。社内に使われなくなったシステムが一つや二つあるかもしれませんね。そのため、今一度社内を注意深く観察してみてください。