2022年の調査結果によれば、DXに関連して『本格的に取り組めている・具体的な成果が出せている』と感じている企業は約1割にとどまっています。つまり、9割の企業はDXに至っておらず、十分な成果を出せていないという状況が浮かび上がっています。中小企業のDX化が進まない理由はいくつかありますが、主な理由は以下の3つです。


1. 何から手をつければいいかわからない
2. 人材・スキル不足
3. 予算の確保が難しい


中小企業がDXを進める最初のステップは、自社の課題とビジョンを明確にすることです。現在、どの業務やプロセスが時間を消費しているのか、それをデジタル化して効率化できるかを検討しましょう。シンプルに考えるとDXはアナログな業務をデジタルに移行させるということです。デジタル化を進めることで、生産効率や業務効率が向上し、同時にデジタルデータも蓄積されます。更にこのデジタルデータをビジネスに活用することがDXの成功につながります。



人的リソースに限りのある中小企業では、変化を推進するリーダー役の存在が不可欠です。社長自らが率先することが望ましいことですが、それが難しい場合は、社内からサポート役を見つけてください。DX人材を育成しスキルを高めるには、大規模なプロジェクトから始めてはいけません。アジャイル開発の手法を用いた小規模なプロジェクトから始めることが効果的です。



中小企業がDXを推進するためには、助成金や補助金の利用が推奨されています。おすすめの方法は、地方銀行に相談することです。地方銀行では補助金の相談や申請書の作成を支援するサービスを提供していますし、地元の信頼できるシステム会社を紹介してくれることもあります。



進化するIT技術を効果的に活用するためには、高度なスキルと知識が必要であり、周りのサポートを十分に活用してください。